PART5(20代男性)

大学を卒業してからは、全くと言っていいほど出会いがなかった。
ただなんとなく寂しかった俺は、出会い系サイトを使って恋人を探していた。就職はしていたけど金は使いたくないので、無料という点だけで選んだ。
久しぶりにする女の子とのメールは、とても楽しかった。仕事に行く前にメールして、帰ったらメール、残業で遅くなってメールで愚痴ったりもした。でも彼女は全てのメールに、しっかりと返信してくれた。
実際に会うのも早かった。メール交換から1カ月で会おうと言われ、その日からは直接会ってデートするようになった。
普通の恋人のようにデートして、食事して、ホテルに泊まってエッチして。そんな普通の、でも楽しい付き合いだった。
そんなある日、待ち合わせ場所に行くと彼女が暗い顔をしていた。何を話しても上の空で、俺は気になって問いただした。
すると彼女は言った。
「妊娠しちゃった」
俺は固まった。正直育てる自信はなかったので、素直に堕胎してほしいと伝えた、もちろん費用は俺が出すからと。
彼女は驚いた顔をした後、泣いてしまった。俺って最低だと思っても、ただATMで金を卸して渡すことしか出来なかった。
その日を境に、全く彼女に連絡が取れなくなった。アドレスは変えられて、番号は使われていないのアナウンスが流れるばかり。
もう会えないと思った。
しかし後日、とある掲示板で彼女の写真を見かけた。俺が出会い系で最初に見た彼女の写真だった。しかも日付は、俺と別れてから一週間後。
掲示板のコメントを見ると、俺に教えたプロフィールとは全然違うことが書かれていた。
なんのことはない。彼女は出会い系で知り合った男と適当にSEXして、ある程度したら堕胎費用として金をせびるヤリマンだった。実際、出会い系サイトではこういった堕胎費用として金をせびる女や、集団でリンチして財布をパクる奴が結構いるらしい。
出会い系での実態を知って以来、俺は女を信じられなくなった。

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